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昼夜の気温の寒暖差を利用し、甘みの多いバナナを栽培するために、未だ荒らされ ていない高地の熱帯雨林にブルドーザーなどの機械を入れ、バナナ農園を開発する方法があります。開発当初の自然の豊かさが残る土壌もやがて疲弊し、またより良い土壌を求めて新しいバナナ農園は開発されます。

果物をつくるために自然を収奪する、 いつまでこんなことを続けるのでしょうか。
豊かな自然こそ地球の本来の姿であり、 地球の生物は、すべてその自然に守られているのです。
エクアドルでは南極からの寒 流(フンボルト海流)が沿岸を流れ、例えば乾期の場合は1日の最低温度が15℃前後、 最高気温が32℃前後と昼夜の寒暖差が高いため高地へ行かなくても甘いバナナが作れ ます。

サニートバナナは堆肥とボカシの二種類の有機肥料で栽培されます。
どちらの有機肥料も材料は収穫時に切り倒される茎、規格外となったバナナの実、 牛糞などサニート農園内で調達できるものばかり。自然のものは自然に帰す――堆肥 とボカシはサニートバナナが循環型農法で栽培されていることの証しです。

皆さんのご想像通り、堆肥作りに始まるサニートバナナの栽培には努力と忍耐、この 二点がもっとも必要とされているのです。

努力

サニートバナナに使用する堆肥は、収穫時に切り倒される茎、規格外となったバナナの実、牛糞、おがくず、コーヒー豆の殻を発酵させたものを餌としてミミズ に食べさせ、その排泄物を集めたもの。有機物を発酵させるわけですからその臭いは・・・。しかも、発酵中のミミズの餌は最高で70度近くにもなるので、温 度を下げるために散水をし、空気を入れ替えるために毎日餌をひっくり返さなければなりません。この作業は365日休みなしです。サニートバナナを作るに は、まず始めの肥料作りの段階でこれほどまでに手が掛かります。

忍耐

殺虫剤の使用をやめて最初に起こることは、害虫の大量発生。農園主たちに出来ることは、鳥や昆虫など害虫の「天敵」が昔のように農園へ戻ってきてくれるま で、三年前後という長い時の流れをじっと見守ることだけです。バナナ農園に自然界の食物連鎖が戻れば、害虫の駆除は自然に行われることになる、という訳で す。もちろん農業のプロである農園主たちですから、それは十分承知している事なのですが、実際に虫に食われたバナナの葉を眺め、ひたすら「その時」が来る のを待つのはさぞや胃の痛むことでしょう。

努力を惜しまず、忍耐強く自分の選んだ方法を信じること、
その先には自然に、生き物に、そして人にも優しく生まれ変わったバナナ農園が待っているのです。


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